2019年4月19日追記しました!
こんにちは。
楕円形ドイリーは、出来上がるとその形が新鮮で嬉しくなりますが、中心から丸く編んでいくドイリーとは違って、模様の考え方や編み目の増やし方に少し注意が必要ですね。
ドイリーの編み図を作る時の考え方「ひと模様」
ドイリーを編むときは、段数を重ねていくごとに、模様に合わせて目を増やして行かないといけません。
増し目を上手く取り入れながら模様を作るということですが、丸いドイリーの時はだいたい丸を何当分かして、その1つの模様を考えて繰り返すと上手く完成に近づけます。
編み物の「ひと模様」という考え方です。
ひと模様についてはこのページが参考になります
だけど、楕円形の場合は、そのひと模様の考え方が少し違ってきます。
段数ごとに目数を増やしていかなければならないのは、上の写真でいうと左右の丸くなっている部分だけになります。
もちろん、左右で同じように増し目をして模様を作っていかないといけないので、「ひと模様」という考え方はありますが、丸のドイリーとは全然違う作り方になります。
楕円形のドイリー
楕円形のドイリーは、上の写真でいうと左右の丸くなっている部分で増し目をして、上下のまっすくな部分は、増し目が必要ありません。
なので、模様を考える時は、左右の増し目が必要な部分の模様と上下の増し目が必要じゃない部分の模様の関係性も考えながら編むことが重要です。
楕円形は、左右は外側に行くについて、放射状(と言えばいいのかな?)に形が広がりますよね。扇型のように外周が丸くなっていくような形です。
なので、左右だけはその形を目指して模様を考えます。
扇型に広がるので、増し目は必須ですよね。
模様を上手く作りながら、増し目が必要になります。
左右は、丸い形だけど、上下は平らなままなのが楕円形のドイリーの難しいところで、まっすぐな部分は、増し目をすると形が歪んでしまいます。
左右の模様と関連した模様にしたいと思うと、この増し目のない平らに編む部分を感がつつ模様を決めていくことになります。
文章だとややこしいので図にしました
楕円形ドイリーの制作過程は…
最初の写真のドイリーを作った過程を紹介してみます。
このドイリーは、中央の3つの連続花モチーフが作り目の役割をしていて、その花おチーフの横の長さを基準に編んでいます。
連続花モチーフが、作り目の役割を担っているのですが、「作り目が何目」とはっきり決まっていないので、上下の平らな部分がどのくらいの目数で編むかとかはこの時点では決まっていません。
作り目から次の段の模様と決めるときに、目数が増えすぎてしまったら、ゴチャゴチャと見えたり、ドイリー自体がヒラヒラと波打ったりします。
楕円形のドイリーは、上下の平らな部分があるので、2段目以降ゴチャゴチャ感とヒラヒラ感が出てきたら、編み直ししていきます。
この↓写真は、最初に、これでいいかな…と模様を決めて編んでいたんだけど、もう2段目で横幅の目数が増えすぎているので、この後、何段編んでも目数が多いままでゴチャゴチャしていきます。
そして、外側は、波打ってきています。
その後、編み直した写真がこちら↓。
この写真は、2段目の目数をかなり減らして編み直したものです。
横幅の模様のすっきり感は上の目数の多いものと比べると全然違いますよね。
このまま、上下の平らな部分は目が増えないように気をつけて編んでいきます。
そして、左右の目が増える部分は、ここで増し目をしています。
こうやって、増し目をする場所としない場所を気をつけながら編むと綺麗な楕円形のドイリーが完成します。
私が思うに楕円形ドイリーは…
楕円形のドイリーは、普通に丸く編むドイリーとはちょっと違って、左右の丸くなってる部分と上下のまっすぐな部分の模様の作り方を注意しながら編んでみると良いと思います。
…が、やっぱり世の中に楕円形のドイリーの編み図が圧倒的に少ないのは、この模様の作り方がちょっと特殊で、増える増えない目を考えながら模様も考えるのが面倒だからなんじゃないかと思います。
できてみると可愛いから、作ってみたいとは思いますけど…なかなかね、難しいです。
かぎ針編みで楕円形を作る時はこちらも参考になります
連続花モチーフの編み図だけ掲載しています